新年の初撮り by Summarit 5cm F1.5
昨年の暮れ、と言っても1週間ほど前のことだが、ヤフオクを眺めていたら、イタリア旅行で盗まれたカメラとレンズの中に入っていた大事な、大事なレンズ、Leica M用のSummarit 5cm F1.5の非常に状態が良さげな出品があった。「ほぼほぼ新品同様と思って下さい」という出品者のコメント、そしてたくさんの評価も90ポイント以上ばかりなので、これを逃してはならないと提示されていた即決価格で購入を決めた。お金もないのに....
いや、あの失った愛着があるレンズを思えば、そのことでぽっかりと空いてしまった心の穴を埋めるにはこれしかないのだ。そして、福岡県久留米市から12月30日に発送されたレンズが元日の今日の午前中に届いた。
なんと素晴らしい新年の幕開けだろうか。
外は快晴、すぐに撮影散歩に出ても良いのだが、昨夜は祐天寺の除夜の鐘の音を聴きながら初詣をして帰宅してから風呂に入り寝たのが午前3時過ぎ。元日の昼過ぎくらいまではゆっくりと休みたい。ということで市田柿をテーブルで撮影した。絞りを開ければふわりとしたボケ味、F2.8からF4まで絞れば凛とした描写になる。
帰って来た相棒に昨年、イタリアから帰国してからずっと胃の辺りに重い石を入れたような不快感が消えて行く。そこまで大事なものはそうないが、やはりこのレンズは私の気持ちを支えてくれる。ちょっとした違いは前のレンズはMマウントでこちらはLマウント、ライカが新たに推奨しているマウントになっただけ。
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