ノーファインダーでスナップ

もうかれこれ7年ちょっと前になるが２８ｍｍのレンズ１本で新宿の思い出横丁を撮り歩いたことがある。

カメラを首から下げ、右手の親指をシャッターボタンの上に置き、体ごと撮る方向に向いてシャッターを切る。

ファインダーは覗かない、ただし、オートフォーカスのプログラムでカメラ任せ。カメラは富士フィルムのX-T1

写真を始めた頃は２８ｍｍと８５ｍｍの２本だけをメインに数年間スナップを撮り歩いた。たまに、８０－２００ｍｍや２１ｍｍか１８ｍｍを持つこともあるが、それは旅に出て風景を撮るためである。街歩きは体（眼ではなく）で慣れた２８㎜と８５ｍｍ～１００ｍｍくらいの中望遠、あるいはそのどちらか１本で良い。最近はズームで１６ｍｍ～５５ｍｍ、Ａｐｓ－Ｃサイズで２４ｍｍ～８２ｍｍちょっとのズーム１本。ただ、やはりスナップはズームレンズよりも単焦点の方が数段使いやすい。ズームではどうしても迷いを誘発する。写真は常に「選択と決断」の連続であり、その力を養うのにも適した活動だと思う。