春の花々
コロナ禍3年目、日ごとに募るストレス、今日もカメラ片手に散策。
ふと目に留まる路傍の花々にレンズを向ける。一瞬の安らぎ。
作家、吉行淳之介の随筆の中で「侘しさやサイフに花を入れてみる」という句に出会った。
まだ、私が画家を志していた若い日の事だった。写真家に転向して10年余りは良かった。
デジタル化が進み、写真は誰にでもそこそこ綺麗に写せるという誤解がプロ(出版社の編集など)アマの間に蔓延するにつれ写真の価値が急激に下がった。ファインダーあるいはカメラ背面のモニターを見ながらシャッターを切れば、誰にでも写せる綺麗な写真。画家の頃から写真家になってもずっと甘い考えで生きて来たツケが今、コロナ禍と
ロシアが仕掛けた戦争で更に厳しい状況に晒されている。この侘しさ、花に頼ってばかりではいられないのだが...
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